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もと @moto_ai_jp

第4部 届ける · 第10回 / 全12回 · 10分くらい

1つの素材を、いくつもの場所へ。まず自分の場所に出す

記事、SNS、動画、メール。発信の場所が増えるほど、1つずつ書く手間も増えます。この回では、1つの素材をいくつもの場所に合わせて出す方法と、その元を自分の場所に置いておく理由を考えます。

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この回を読み終えると、できるようになること

  1. POSSE(まず自分の場所に出し、ほかの場所に写しを置く)の考え方と、その理由を説明できる
  2. 1つの素材を、場所ごとの形(長さ・入口・読まれ方)に合わせて作り直せる
  3. 場所ごとの役割を決め、無理なく続けられる組み合わせを選べる

専門用語は、初めて出たところで括弧に短い説明を付けています。説明が長くなるものには ※番号を付け、ページの終わりの用語メモにまとめました。

1他人の場所だけに置くと、いつか届かなくなる

SNS は、たくさんの人に届く場所です。一方で、どの投稿が誰に表示されるかは、その場所の仕組み(アルゴリズム※1)が決めています。仕組みが変わると、同じように書いても届かなくなることがあります。サービスそのものが終わることもあります。

IndieWeb という運動では、これに対して POSSE※2 という考え方を勧めています。まず自分のサイトに出し、ほかの場所には写しや入口を置く。ほかの場所の写しからは、元の記事へのリンクを張っておき、読む人が直接たどってこられるようにします。

2自分の場所は、届け先の「元」になる

自分のサイトや、メールで届けるお便り(ニュースレター)は、届く範囲を自分で決められる場所です。SNS の仕組みが変わっても、サイトの記事は残り、お便りは登録した人に届きます。

第9回の「本当のファン」とのつながりは、こうした自分の場所に積み上がります。SNS は入口として使い、深く読んでくれる人を自分の場所へ案内する。この流れを作っておくと、どこかの仕組みが変わっても、つながりは消えません。

31つの素材を、場所の形に合わせて作り直す

同じ素材でも、場所によって合う形が違います。

場所長さ役割
自分のサイト・note長い(数千字)元の記事。判断の理由と数字まで書く
X・Threads短い(数百字)入口。いちばん意外な1点だけを書き、元へのリンクを置く
お便り(メール)中くらい近況と、今週書いたものへの案内。読者との直接の線
動画数分画面の動きで伝わるもの(操作、変化の前後)

短い場所に長い記事を縮めて載せるのではなく、いちばん意外な1点を選んで、それだけを書きます。全部を伝えようとすると、どこでも読まれにくくなります。

4作り直しの作業は、AIに任せやすい

元の記事から、SNS 向けの短い文、お便り向けの案内文を作る作業は、AIがとても得意です。元の記事と場所ごとの条件(長さ、文体、入れるリンク)を渡せば、下書きが一度にそろいます。

ここでも、最後の言い回しは自分で直します。特に短い文は、言葉の選び方1つで印象が変わるので、AIの下書きをそのまま出すと、自分らしくない文が並びやすくなります。

5場所を増やしすぎない

場所を増やすと、そのぶん作り直す手間と、反応を見る手間が増えます。第5回の「同時に進めるのは2つまで」は、発信の場所にも当てはまります。

おすすめは、元になる自分の場所を1つ、入口を1〜2つから始めることです。たとえば「note に書いて、X で案内する」。続けられるとわかってから、場所を足します。届く場所が多いことより、同じ場所に続けて出すことのほうが、つながりを作るうえで効きます。

誤解よくある思い違い

SNS でたくさん届けば、それで十分

SNS で誰に届くかは、その場所の仕組みが決めます。深く読んでくれる人を、自分のサイトやお便りへ案内する流れを作っておきます。

発信の場所は多いほど、多くの人に届く

場所が増えるほど手間も増え、続かなくなりがちです。元の場所1つと入口1〜2つで、続けることを優先します。

演習手を動かして確かめる

演習1

「AIに作らせた仕組みが、5か月間一度も動いていなかったことに気づいた話」という記事を note に書きました。X 向けの入口の文を、200字以内で考えてください。

答えを見る

例:「毎日『成功』と記録されていたバックアップが、5か月間一度も動いていませんでした。送り先が空のときに『何もせず正常終了』する作りだったからです。『動いたか』ではなく『届いたか』を見る仕組みに直した話を書きました。(リンク)」

いちばん意外な1点(5か月、毎日成功の記録)を先頭に置き、理由を1文、学びを1文にしています。全部を説明しようとせず、続きは元の記事に任せます。

頼み方そのまま使える頼み方の例

次の記事を、場所ごとの形に作り直した下書きを作ってください。
- X(200字以内):いちばん意外な1点と、元の記事へのリンク
- お便り(400字以内):近況として、記事を読む理由を1つ添えて案内
- 文体は下のルールに合わせる。最後の言い回しは自分で直すので、下書きまでで止める

元の記事:(貼る)
文体ルール:(あれば貼る)

用語メモ本文の ※番号の説明

  1. ※1アルゴリズム(SNS の) SNS で、どの投稿を誰の画面に、どの順番で表示するかを決める仕組み。サービスの都合で変わることがあり、同じように書いても届き方が変わる。 本文へ戻る ↩
  2. ※2POSSE 「Publish (on your) Own Site, Syndicate Elsewhere」の略。まず自分のサイトに出し、ほかの場所(SNS など)には写しやリンクを置く、という IndieWeb の考え方。 本文へ戻る ↩

出典確かめた資料(2026年10月時点)

  • IndieWeb「POSSE」 まず自分のサイトに出し、ほかの場所には元へのリンクつきの写しを置く。

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