第7部 グラフのあと — 2026年のいま · 第16回 / 全20回
AIが自分で地図を描く — 動的ワークフロー
第5世代では、人がグラフ(作業の地図)を描きました。2026年には、AIが仕事の中身を見て、その場で地図を描き、ほかのAIに仕事を割り振る仕組みが使えるようになってきました。
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何が変わったのか
グラフでは、人が「この作業のあとに、この分かれ道」と前もって決めていました。新しい仕組みでは、リーダー役のAIが仕事を見て「この部分は3人に分けて同時に調べよう」と決め、手伝い役のAI(サブエージェント)を呼び出して仕事を割り振り、結果をまとめます。
2026年の例
Anthropic の Claude Managed Agents では、5月に複数のAIの協調(マルチエージェント)が、10月9日に「動的ワークフロー」が試験提供(ベータ)として公開されました。リーダー役のAIが、たくさんの手伝い役に作業を分けて同時に進められる仕組みです。(2026年10月時点)
たとえるなら
グラフは「工場の作業手順書」、動的ワークフローは「現場監督に任せる」に近いです。手順書は毎回同じに動きますが、想定外には弱い。現場監督は柔軟ですが、何をもって完成とするかを伝えておかないと、どこまでも作業を広げてしまいます。
人の仕事はどこに残るか
地図を描く仕事はAIに移っても、ゴール(完成の条件)・予算・触らせない場所を決めるのは人です。第3世代の「合格条件を先に決める」と、第4世代の「止め方から作る」が、ここでそのまま効いてきます。
この段が要るとき
- 大きな調査や点検を、分担して一気に進めたい
- 前もって手順を決めきれない仕事
要らないとき(止まっていい)
- 手順が決まっている仕事(第4世代のほうが安く、読みやすい)
- 1人のAIで十分な大きさの仕事
たくさんのAIを同時に動かすと、そのぶん料金もかかります。予算の上限(第13回)を必ず決めてから使ってください。
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